越境ECに補助金がある?
補助金を利用しての越境ECサイト構築方法をご紹介します
越境EC事業を立ち上げる際には、補助金を活用できます。主な補助金として、「IT導入補助金」があります。そのほかにも、「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金(一般型)」等があり、それぞれ適用条件が異なるため、しっかり把握しておくことが大切です。この記事では、越境ECを始める際に活用できる補助金について詳しく紹介します。ぜひ、事業を立ち上げる際の参考にしてください。
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- 越境EC事業立ち上げの際に利用できる主な補助金
- IT導入補助金
- ものづくり補助金(一般型)
- 小規模事業者持続化補助金(一般型)
- 越境EC事業の立ち上げに補助金を利用するメリット
- 補助金選びのポイント
- 募集期間
- 補助内容
- 採択率
- IT導入補助金はどうやって利用する?
- 対象者や業種は
- 補助金の対象となる内容は決まっている
- 対象にならない内容とは
- 補助金を申請できる事業者の条件
- 申請~採択決定~補助金交付までの流れ
- 「支援事業者」を通して申請する
- 申請に必要なもの
- 2020年度のIT導入補助金【申込スケジュール】
- (スケジュールを一覧で記載お願いします)
- IT導入補助金の注意点
- 申請前に新規ドメインの取得はしない
- 年度ごとに制度の内容がかわるので注意
- まとめ
越境EC事業立ち上げの際に利用できる主な補助金
越境EC事業立ち上げの際に利用できる補助金は、「IT導入補助金」「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」があります。以下で、それぞれの特徴を詳しく解説します。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業、自営業の人は越境ECサイトやソフトウェアなどのITツールを導入する際に活用できる補助金のことです。この補助金は、ITツールを導入することで、業務効率化や売上向上をサポートすることを目的としています。
※出典:中小企業庁ウェブサイト
ものづくり補助金(一般型)
ものづくり補助金は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」のことです。生産性向上を目的とした革新的な事業に対して、ものづくり補助金が交付されます。補助金上限額は最大で1億円ですが、一般型の場合は最大1,000万円になります。
※出典:中小企業庁ウェブサイト
小規模事業者持続化補助金(一般型)
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の顧客を増やすための取り組みを支援するための補助金です。例えば、サイトを立ち上げたい、商品を宣伝したい小規模事業者に向けて交付されます。
※参考:中小機構
越境EC事業の立ち上げに補助金を利用するメリット
越境EC事業の立ち上げに補助金を利用することで、費用削減につながり、越境ECに参入しやすくなります。補助金は、事業者の業務効率化や売上向上をサポートするためのものであることから、越境ECを立ち上げることで、さらなる売上向上につながるでしょう。
補助金選びのポイント
ここでは、越境EC事業の立ち上げにおいて補助金を選ぶときのポイントを紹介します。
募集期間
補助金を選ぶ際には、現在募集しているかどうかを確認する必要があります。募集している場合は、申込締め切りがいつまでなのかをチェックしましょう。募集が終了していても、毎年いつ頃募集しているのかを確認し、次回募集し忘れがないように最新情報を集めておくことが大切です。
補助内容
補助内容は、補助金額なども確認する必要はありますが、なかでも補助対象経費と補助率が重要です。補助金は、補助したお金がどのような目的で使用されたかをチェックされます。補助対象以外の目的で補助金を使ってしまうと、補助金が下りません。また、補助率が高いほうが、利用価値が高いため、確認が必要です。例えば、補助率が2/3と1/2の場合は、2/3のほうが有利です。
採択率
採択率とは、応募件数に対して、どれだけ採択があったのか示す割合のことです。補助金の種類や年度によって採択率は大きく変わります。もちろん、採択率が高いほうが審査の難易度は低いです。採択率は各補助金を募集している公式サイトに掲載されているため確認しておきましょう。
IT導入補助金はどうやって利用する?
ここでは、補助金のなかで、IT導入補助金をどのように利用するのかを詳しく解説します。
対象者や業種は
IT導入補助金の対象者は、中小企業、小規模事業者、個人事業主になります。交付申請時点において、日本国で登録されている個人または法人で、国内で事業を行っている人が対象です。対象業種は、旅館、小売、卸、製造業など幅広いことが特徴です。
補助金の対象となる内容は決まっている
IT導入補助金は、補助上限額の半分が補助されます。公募型によっても、条件や上限額が異なります。例えば、IT導入補助金はA類やC類などにわかれており、補助金がそれぞれ異なります。さらに、年度によっても内容は異なるため、必ず各自で公式サイトから確認しておくようにしましょう。
対象にならない内容とは
補助金の対象にならない内容もあります。例えば、ECサイトのリニューアルもしくは制作済みのものは対象にはなりません。また、EC機能がついていないコーポレートサイトなども対象外です。
補助金を申請できる事業者の条件
補助金を申請できる事業者の条件は、IT導入支援事業者として認定されていることです。これは、IT導入支援事業者を通して申請する必要があるためです。
申請~採択決定~補助金交付までの流れ
IT導入補助金の申請から補助金交付までの流れは以下になります。全体の大まかな流れを事前に把握しておきましょう。
1)IT導入補助金の申請を行う
必要書類を用意して、申請ページから情報を入力し、申請を行います。申請し忘れのないように、募集締め切り日を確認しておきましょう。また、公式サイトなどで募集要項や条件をしっかり把握しておくことも重要です。
2)採択の決定
申請したあとは、申請内容をもとに採択・不採択の結果が下されます。審査結果の通知は、約1カ月が目安です。そして、採択されれば、ECサイトの制作ができるようになります。
3)事業実績の報告
サイトの制作が終われば、事業実績の報告を行います。その際、発注や契約、納品、支払いなどを行ったことがわかる書類を用意して、事業実績報告を作成します。事業実績の報告も期限が設けられているため、確認しておきましょう。
4)補助金の交付
事業実績の報告完了後、補助金額が確定されます。補助金額は申請ページから確認できます。確定した補助金額は、約1カ月〜2カ月以内に交付されます。
「支援事業者」を通して申請する
先ほども少し触れましたが、IT導入補助金は、IT導入支援事業者を通して申請します。IT導入支援事業者とは、経済産業省から認定されており、中小企業・小規模事業者様に対して、IT導入補助金の申請のサポートやITツールを販売する事業者のことです。
申請に必要なもの
法人の場合、履歴事項全部証明書と法人税の納税証明書が必要です。個人事業主は、運転免許証または住民票、所得税納税証明書、所得税確定申告書を用意します。
2020年度のIT導入補助金【申込スケジュール】
2020年度のIT導入補助金の申込みスケジュールは以下のサイトからご確認ください。
※参考:スケジュール|IT導入補助金2020
IT導入補助金の注意点
ここでは、IT導入補助金の活用において注意すべき点を2つ紹介します。
申請前に新規ドメインの取得はしない
ECサイト制作においては、補助金を申請して採択される前に新規ドメインを取得してしまうと補助金申請は通りません。そのため、採択されたあとに申請するようにしましょう。
年度ごとに制度の内容がかわるので注意
IT導入補助金の内容は年度ごとに変更があります。例えば、2020年の場合、新型コロナウイルスの影響で特別枠が設けられています。詳しくは公式サイトから確認しましょう。
まとめ
越境EC事業を立ち上げる際には、経費削減のためにも積極的に補助金を活用することを検討しましょう。補助金の内容は毎年変わるため、定期的に情報収集しておくとよいでしょう。また、海外への出店を考えている場合は、プラットフォームを利用すると便利です。
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◎本記事は2020年8月末現在の情報で記載されています。各制度は変更となる可能性がありますので、かならず公式サイトなどで詳細をご確認ください。